
天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト
(★4.6)
(Kindle¥679 / 楽天¥836 / オーディブル聴き放題)
知念実希人さんの医療ミステリー小説『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』の書評です。
主人公の「天久鷹央」が医療現場で起きる不可思議な事件や謎に首を突っ込み
かろやかに解決していきます。
目次|Contents
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』について
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』は、2017年3月に実業之日本社から発行された知念実希人さんの医療ミステリー小説。
累計350万部突破の『天久鷹央(あめくたかお)』シリーズ 推理カルテ第5弾。テレビアニメやテレビドラマ化もしています。
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』登場人物
天久鷹央:主人公 天医会総合病院 副院長 兼 統括診断部部長 小柄で童顔のため、高校生に間違えられることも
小鳥遊優:鷹央の部下 小鳥というあだ名をつけられる
鴻ノ池舞:研修医 鷹央に憧れている
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』あらすじ

白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。
だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。
少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。
Amazonより引用
天才女医・天久鷹央が、難解な医療ミステリーに挑むシリーズ第5弾。
天才女医・天久鷹央が院長を務める統括診断部では、医学では説明できない不思議な事件が持ち込まれる。
今回のテーマは、「触れるだけで病気を治せる」という謎のセラピスト。
そんな夢みたいな存在が本当にいるのか?それとも、何かカラクリがあるのか?
鷹央と助手の小鳥遊優が、持ち前の推理力と医学知識で事件の真相を暴いていきます。
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』レビュー・感想

Karte.01 雑踏の腐敗
人混みで体が腐りだす、、、この異様な現象とは!?
Karte.02 永久に美しく
奇妙なほどの若返りを見せる女性の謎
Karte.03 聖者の刻印
白血病に苦しむ少女の「とある痛み」
「天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト」を読んでみて、この作品の魅力は、なんといっても「医学×ミステリー」の絶妙なバランス!
専門的な話も出てきますが、鷹央の鋭い推理と小鳥遊とのテンポのいいやりとりがあるので、読みにくさは感じません。
鷹央はクールで頭脳派だが、ちょっとズレた発言もあったりして面白いキャラクター。
そんな彼女と振り回される小鳥遊のコンビが最高。
そして「神秘のセラピスト」というテーマにも引き込まれます!
科学で説明できるのか、それとも本当に奇跡なのか?その境界線をうまく描いていて、ラストには「そうきたか!」と思わせる驚きが待っています。
専門用語がちょこちょこ出てきますが、ちゃんと解説があるし、何よりストーリーが面白いから、気づいたら夢中になってるはず!
著者「知念実希人」さんについて
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』の著者、知念実希人は1978年10月12日に沖縄県南城市で生まれた日本の小説家兼医師です。
医療ミステリーの旗手として、医師の経験を活かした作品を多く執筆しています。
2011年に『レゾン・デートル』でばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、2012年に『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューしました。
代表作には今回紹介した「天久鷹央の推理カルテ」シリーズなどがあり、『仮面病棟』『祈りのカルテ』『硝子の塔の殺人』などのヒット作を執筆しています。
また2018年から2020年にかけて、3年連続で本屋大賞にノミネートされました。
知念実希人さんの作品は、医療知識を活かしたリアルな描写と、人間味のあるドラマ性が特徴で、多くの読者から支持を得ています。
ぜひ一度、読んでみてください。
『天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト』を読んだ最後に
『神秘のセラピスト』は、単なる医療ミステリーじゃなくて、「医学の限界」とか「人の信じる力」みたいな深いテーマも感じさせてくれる一冊でした。
「医学って万能じゃない。でも、だからこそ希望がある」――そんなメッセージが伝わってくる作品です。鷹央の冷静な推理と、登場人物たちの温かさがいいバランスで、読んだ後もじんわり余韻が残りました。
シリーズのファンはもちろん、初めての人にもオススメ!気になったら、ぜひ手に取ってみてください♪

天久鷹央の推理カルテⅤ 神秘のセラピスト
(★4.6)
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