
天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟
(★4.5)
(Kindle¥733 / 楽天¥814 / オーディブル聴き放題)
知念実希人さんの医療ミステリー小説『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』の書評です。
主人公の「天久鷹央」が医療現場で起きる不可思議な事件や謎に首を突っ込み
かろやかに解決していきます。
目次|Contents
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』について
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』は、2015年3月に実業之日本社から発行された知念実希人さんの医療ミステリー小説。
累計350万部突破の『天久鷹央(あめく たかお)』シリーズの第2弾。テレビアニメやテレビドラマ化もしています。
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』登場人物
天久鷹央:主人公 天医会総合病院 副院長 兼 統括診断部部長 小柄で童顔のため、高校生に間違えられることも
小鳥遊優:鷹央の部下 小鳥というあだ名をつけられる
鴻ノ池舞:研修医 鷹央に憧れている
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』あらすじ

病棟に現れた「天使」
謎めく事件の真相は?小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。さらに、この病棟で「天使を見た」と語る小学生まで現れ……。
Amazonより引用
魅力的な「謎」があるにも拘らず、事件解決に動かない天久鷹央。
なぜ? そして事件に秘められた「病」とは? 現役医師が描く医療ミステリー、シリーズ屈指の感動作!
天才女医・天久鷹央が、難解な医療ミステリーに挑むシリーズ第2弾。
「甘い毒」「吸血鬼症候群」「天使が舞い降りる夜」のエピソードが収録が収録されています。
トラック運転手の毒物混入事件、病院に現れる吸血鬼、小児科病棟での“天使”目撃談……どれも普通じゃ考えられない謎ばかり。
鷹央と助手の小鳥遊優が、これらの不可解な事件をどう解決していくのか、ワクワクしながら読める作品!
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』レビュー・感想

Karte.01 甘い毒
甘い清涼飲料水が毒!?
Karte.02 吸血鬼症候群
深夜の病棟に現れる吸血鬼の謎
Karte.03 天使の舞い降りる夜
小児病棟に天使が舞い降りる!
「天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟」を読んでみて、今回も鷹央の推理が冴えわたってます!
医療ミステリーならではのリアルな知識が詰まっていて、「なるほど!」と思わされる場面が多いが、それだけではなく、人間ドラマとしてもすごく引き込まれる。
特に「天使が舞い降りる夜」は、ただの事件解決じゃなく心がじんわりと温まる話。最後はちょっと涙腺がゆるんだ……。
それにしても、やっぱり鷹央と小鳥遊の掛け合いが最高!
天才だけど人付き合いが苦手な鷹央と、彼女を支える優のコンビがいいバランスで、シリアスな話の中にもクスッと笑えるシーンがあるのが嬉しいポイント。
ミステリーとしての完成度はもちろん、キャラクターの魅力もしっかり楽しめる作品です!
著者「知念実希人」さんについて
『天久鷹央の推理カルテ 完全版』の著者、知念実希人は1978年10月12日に沖縄県南城市で生まれた日本の小説家兼医師です。
医療ミステリーの旗手として、医師の経験を活かした作品を多く執筆しています。
2011年に『レゾン・デートル』でばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し、2012年に『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューしました。
代表作には今回紹介した「天久鷹央の推理カルテ」シリーズなどがあり、『仮面病棟』『祈りのカルテ』『硝子の塔の殺人』などのヒット作を執筆しています。
また2018年から2020年にかけて、3年連続で本屋大賞にノミネートされました。
知念実希人さんの作品は、医療知識を活かしたリアルな描写と、人間味のあるドラマ性が特徴で、多くの読者から支持を得ています。
ぜひ一度、読んでみてください。
『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』を読んだ最後に
今回もめちゃくちゃ面白かった!
医療ミステリーって難しそうに思うかもしれないが、鷹央のキャラがいい感じにカジュアルで、すんなりと読めるのが魅力的。
事件のスリルや謎解きの面白さだけじゃなく、温かい人間ドラマも楽しめる。
医療系の話に馴染みがない人でもきっとハマるはず。シリーズを読むたびに鷹央の成長も感じられ、続きが気になります!

天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟
(★4.5)
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