全国の488書店、書店員652人が選んだ「2025年本屋大賞」ノミネート作品の中から5冊を紹介します。
本屋大賞は、今回で第22回目となります。
目次|Contents
2025年本屋大賞ノミネート作品
・カフネ 阿部暁子さん(著) 本屋大賞受賞
・アルプス席の母 早見和真さん(著) 本屋大賞2位
・人魚が逃げた 青山美智子さん(著) 本屋大賞5位
・死んだ山田と教室 金子玲介さん(著) 本屋大賞9位
・成瀬は信じた道をいく 宮島未奈さん(著) 本屋大賞10位
大賞 『カフネ』|阿部暁子さん(著)

一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。
弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。
弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。
食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
Amazonより引用
『カフネ』は、2024年に講談社より発表された阿部暁子さんの小説
「第8回未来屋小説大賞」、「2025年本屋大賞」受賞
「ポルトガル語の「カフネ」が教えてくれる、言葉にしなくても伝わるやさしさ。」

カフネ
(★4.5)
(Kindle¥1,870 / 楽天¥1,870 / オーディブル聴き放題)
2位 『アルプス席の母』|早見和真さん(著)

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。
湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。
息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌!
かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
Amazonより引用
『アルプス席の母』は、2024年に小学館より発表された早見和真さんの小説
「2025年本屋大賞」第2位、「第15回山田風太郎賞」候補
「甲子園の歓声に包まれて――アルプス席から見つめる母の愛と青春の軌跡」

アルプス席の母
(★4.6)
(Kindle¥1,683 / 楽天¥1,870 / オーディブル聴き放題)
5位 『人魚が逃げた』|青山美智子さん(著)

ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。
どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
その「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
Amazonより引用
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
『人魚が逃げた』は、2024年にPHP研究所より発表された青山美智子さんの連作短編ファンタジー小説。
本屋さんが選ぶ「2025年本屋大賞」第5位
銀座の歩行者天国で、「王子」と名乗る青年が「僕の人魚が逃げた」と語る。この「人魚騒動」の裏では、5人の男女がそれぞれ人生の節目を迎えていた。

人魚が逃げた
(★4.3)
(Kindle¥1,350 / 楽天¥1,760 / オーディブル聴き放題)
✔あわせて読みたい
『人魚が逃げた』 青山美智子さん著|あらすじ・レビュー
銀座の歩行者天国で、「王子」と名乗る青年が「僕の人魚が逃げた」と語る。この「人魚騒動」の裏では、5人の男女がそれぞれ人生の節目を迎えていた。

9位 『死んだ山田と教室』|金子玲介さん(著)

二度と戻らない青春時代。
教室に響く声は生の証。夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、2年E組の人気者だった。
二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。
〈俺、2年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。
Amazonより引用
『死んだ山田と教室』は、2024年に講談社より発表された金子玲介さんの小説
「第65回メフィスト賞」受賞、「本の雑誌が選ぶ2024年度上半期ベスト10」第1位、「2025年本屋大賞」第9位
笑えるのに、どこか切ない。死と日常が隣り合う、不思議でやさしい青春ストーリー。

死んだ山田と教室
(★4.1)
(Kindle¥1,980 / 楽天¥1,980 / オーディブル聴き放題)
10位 『成瀬は信じた道をいく』|宮島未奈さん(著)

唯一無二の主人公、再び。
……と思いきや、まさかの事件発生!?
10万部突破の前作に続き、読み応え、ますますパワーアップの第2作!
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。 「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくしてなった女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
面白さ、ますますパワーアップの全5篇!
Amazonより引用
『成瀬は信じた道をいく』は、2024年に新潮社より発表された宮島未奈さんの小説
10万部突破の『成瀬は天下を取りにいく』の続編 「2025年本屋大賞」第10位
「信じた道を貫く強さ――不器用でも、真っ直ぐに生きる成瀬の姿に心揺さぶられる一冊。」

成瀬は信じた道をいく
(★4.7)
(Kindle¥1,584 / 楽天¥1,705 / オーディブル聴き放題)
2025年本屋大賞ノミネート作品 まとめ
今回で第22回目となる本屋大賞。一次投票を昨年12月1日より本年1月5日まで行い、全国の488書店、書店員652人の投票がありました。
その集計の結果、上位10作品が「2025年本屋大賞」ノミネート作品として決定しました!
本にいちばん触れる機会が多い書店員さん達が選ぶ最高の本とは!?ノミネートされた10冊はいずれも必読の価値のある素晴らしい本です。